ごあいさつ
I-Play Fes ~演劇からの復興~ いわき演劇まつり 実行委員会 代表 の いしい です。
いわき総合高校で演劇の授業を担当しています。
この度、いわきで演劇フェスティバルを開催することにしました。
あの震災からもう1年半以上が経ちました。
あの日以降、私たちの中で何かが変わりました。
一見戻ったように見える平穏な日常の中にあって感じる何か。
様々な選択を迫られ、自分の生き方やあり方に向き合った経験、
感じずにはいられなかった無力感や焦燥、
それらは私たちの身体に棲み続けています。
震災以降感じた様々なことは、演劇部の生徒達と一緒に作品にしてきました。
震災直後から、私には演劇が必要でした。
2600年以上前から、人間にとって演劇は必要なものでした。
今のいわきにも必要なものなのかもしれません。
いわき総合高校はこの10年、授業の中で演劇教育を行ってまいりました。
たくさんのアーティストが震災前からこのいわきの地を訪れて下さっています。
それらのつながりや、本校の活動を知った方から義捐金をいただきました。
これらの善意をいわき総合高校という小さな団体に留めるのではなく、
いわきの演劇活動に還元することが、その本来目指すところなのではないかと考えました。
そのことをご相談して、
スケジュール上参加が可能だったアーティスト・カンパニーの方々にご協力をいただき、
また、いわき芸術文化交流館アリオスの力強いバックアップを得て、
ここに 「I-Play Fes ~演劇からの復興~ いわき演劇まつり」 を開催することになりました。
演劇からの復興という副題は、
アリオスが出版した『文化からの復興』(ニッセイ基礎研究所・アリオス共著)からいただきました。
何をもって復興とするのか、
そこに提出できる明確な答えを私は未だ持ち合わせていませんが、
演劇には力があり、それが生きることにポジティブな作用をもたらすこと、
そのことを信じています。
このフェスティバルが、いわきの演劇の力に少しでもなれば幸いです。
みなさまのご協力、ご支援を、心よりお願い申し上げます。
I-Play Fes ~演劇からの復興~ いわき演劇まつり 実行委員会 代表 いしいみちこ
by mcmckokoro
| 2012-10-04 17:14
| I-Play Fes